ササニシキEXPO2013に参加しました

7月13日(土)

 石巻市北村・和渕地区で開かれた「ササニシキEXPO2013」に参加してきました。

 ササニシキは1963年に宮城県古川農業試験場で誕生し、かつてはコシヒカリと並ぶ2大品目でした。しかし、冷害や病気が原因で1990年以降、生産者が激減しています。そんな中でも同地区はササニシキの生産を続けている農家が多いそうです。イベントは、ササニシキの生産や食の文化を守っていくために、まずは生産者と消費者、ササニシキを使う流通・加工業者らが集まり、交流を深めようという目的で今年初めて開かれました。

 我らが山ちゃんの山ブロにも記事がUPされております。
 http://yamada.da-te.jp/e580990.html

 主催者は、和渕で完全無農薬・無肥料のササニシキづくりを手掛ける農業生産法人「田伝(でんでん)むし」の木村さんをはじめとする地区の農家の方や、石巻の食を発信するサポーターさんたちで組織する実行委員会です。

 メーンは、午前中のトークイベント。「ササニシキのこれから。つくる人と食べる人のおもい」というテーマで始まりました。地区の生産者さんが4、5人参加されたほか、仙台からの応援団や酒蔵さん、ほかの地域の生産者なども合わせて約25人が参加しました。

 主催者の木村さんと、会場の様子。
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 車座(大きい?)になって話し合うところが、雰囲気に合っていて良かったです。

 
 まずは生産者さんから、ササニシキの歴史や特徴、現状などについて説明がありました。ササニシキはササシグレといううるち米系の親を持つ米です。誕生当時はササシグレ以上に収量が取れるということで生産者の間でとても人気が出て、宮城県を中心に山形、福島、岩手、秋田に広がりました。あっさりとして、冷めても硬くならない、口の中でほどよくほどけるといった特性があり、お寿司屋さんなどではいまでもササニシキにこだわっている店が多いそうです。

 しかし、ササニシキは高温・低温にともに弱く、しかもいもち病と言われるお米の病気にもかかりやすいため、次第に生産者に敬遠されてしまいました。特に平成5年の冷害・凶作の年は大変な被害が出てしまい、以来、生産者が減り続けています。

 一方、よく比較対象されるコシヒカリはもち米系を先祖に持つお米。ひとめぼれやあきたこまち、ミルキークイーンなどよく目にするお米はほとんどがコシヒカリの系統です。こちらは冷害に強く、もちっとした食感が現代人に好まれるといったことから、生産が増えていきました。

 普及直後は宮城県内のお米の生産量のうち9割を占めていたというササニシキの生産量は、コシヒカリ系と逆転し、1割程度にまで落ち込んでしまいました。それでもなぜか旧桃生町・旧河南町をエリアとする地域では、ササニシキを作り続けている農家がおり、現在の県内生産量の8~9割に上るということでした。

 木村さんは就農当初、多少高価でも、安全で高品質なものを求めるハイクラスな消費者が顧客となるのではないかと予想したそうですが、実際は米アレルギーの子どもを持つ母親など、健康問題の面でササニシキを求める人が多いことに気付き、「ササニシキを作り続けなければいけない」と考えるようになったそうです。

 (ちなみにササニシキだけがうるち米系ONLYの米になっており、そういったこともアレルギーとの関連があるのか?・・・などと気になりますが、科学的なことはまだまだはっきりしていないそうです)

 もう一人、6年前からササニシキの栽培を無農薬に切り替えたという日野さんの話も興味深かったです。最初の年は除草剤を使わなくても草が生えてこなかった。前年までの薬が残っていたためで、むしろ翌年から草が増え、草取りが本当に大変になった。でもその分、稲もどんどん元気になっていくのがはっきり分かったそうです。

ササニシキは「エコなコメ」という説明もありました。もともと茎が細くて長いササニシキは、肥料の多い土で育てると栄養過多で倒れてしまうのだそうです。逆に肥料がなくても育つので、エコ。無農薬だけでなく、肥料も使わずに美味しいお米ができるなんて、土の中ではどんな働きがされているのか?とっても不思議ですよね。答えは「微生物」にあるようで、またあらためて教えていただきたいところです。

 特に無農薬・無肥料でササニシキを作るのは大変な技術と努力・労力がいります。「儲かる米」ではないので、生産者さんたちは、息子さんたちに跡を継いでとは言えない。ただ、自分の家族やお孫さん、お客さんに「美味しい」と言われるから、自分もササニシキを食べたいから作っている、という生産者さんが多いようでした。

 宮城県村田町の酒蔵大沼酒造さん(「乾坤一」の酒屋さん)や、塩釜・浦霞の笠原ちゃん(だんなさんも一緒に❤)、仙台からは森民酒造さんも駆けつけました。中でも大沼さんは震災前、半分以上のお酒をササニシキで作っていたそうです。香りを優先する最近の酒米が多いなか、香りは弱いけどすっきりとした味わいとのど越しのササニシキは、食中酒として好まれるというお話でした。
 わたしは日本酒があまり得意ではないのですが、乾坤一はさっぱりスッキリとして飲みやすいな~と思っていました。ササニシキのおかげだったんだ~。大沼さん、あんまりそんなこと表に出さなくて、シャイな酒屋さん❤とプチ感激したのもつかの間、「震災後はササニシキが入手しにくくなった」という残念なお話がありました。何とかササニシキに頑張ってほしい・・・。

 木村さんの話で印象的だったのは、「わたしたちはいつかしっぺ返しをくらうでしょう」という一言。いまほど米が余っている時代はない。自給率が低い中で、農業は甘くみられ、米を作らない、輸入に頼る政策が進む。しっぺ返しの意味が食糧危機なのか、環境破壊なのかは分からないけれど、いずれ何かの苦境は避けられないのではないか、と。

 生産は減っていくだろうけれど、「美味しいお米を作り、価値を理解してくれる人を増やしてササニシキを守っていきたい」と話していました。ササニシキがなぜこの地に残っているのか?にも着目して、調査をしていきたいとも話していましたね。

 正直に言うと、わたしはいわきの親戚から毎年コシヒカリを譲ってもらい、食べてきました。コシのもっちり感とツヤツヤ感、お米の粒感が大好きです。ですので、ササニシキを愛するみなさまの中にあって、亜種を擁護しているような申しわけなさも感じました^^;それでも、たくさんのお米の種類がある日本・宮城は素晴らしいと思いますし、気分によって選んだり、使い分けたりできれば良いと思います。お米の繊細な味の違いが分かるなんて、素晴らしきかな、日本人! 

 そんなわけで、ランチはお米の食べ比べ大会!木村さんのササニシキと、日野さんのササニシキ、ひとめぼれのほか、スーパーで売っている県内産ササニシキと新潟県産コシヒカリが並びました。木村さんのも日野さんのもササニシキは何だか柔らかい感じがしたのはわたしだけ?(と思ったけど、もしかしたら準備をしたわたしの炊き方が悪かったのかも・・・)どちらも甘みを感じて美味しいお米でした。おかずもお米を生かすご飯の最高の友ばかり!夜の分も含めて多めに炊いたご飯が半分以上、なくなる人気でした^^。

 ちなみにお料理づくりはおっかあこと石巻市旧北上町出身のフードコーディネーター、早坂久美さんが担当!鈴木も下準備などのお手伝いをさせていただきました。参加者&スタッフという感じですね^^;

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 午後は田伝むしの田んぼで大草取り大会!田んぼは微生物の働きで泥がきめ細かい。裸足で入るととっても気持ち良かったです。泥デトックス!草もするすると抜けてくれて、何だか面白くなり、夢中になってしまいました。みなさんにもぜひおすすめしたいです!
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 そして夕方は会場を近くのコロボックルハウス(農業体験館)に移し、再び生産者さんを交えての交流会。移動式の「もみがま」という釜でササニシキを炊きました。詳しくは分からないけど、モミを使ってじっくり炊くんだって。形が可愛い!

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 夜の部はまた新しい生産者さんが駆けつけてくれて、石巻の郷土料理を肴に盛り上がりました。
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 釜炊きご飯。良いのか悪いのか?お昼にジャーで炊いたのよりしっかりとしていて、美味しさが増していました!こっちをお昼のみんなに食べさせたかった・・・。
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 日野さんが持ってきてくれたクジラの味噌漬け焼き。刺身もあって、どっちもびっくりするくらい美味しかったなあ~。柔らかいし、クセがない!農家さんがクジラ料理・・・っていうのも、石巻らしくて面白かったです。
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 デザートはおっかあ手作りのがんづき。美味しそう!・・・なのに気付いたら食べ損ねてた・・・泣。今度作り方を教わろう。
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 そして、なぜか夜→朝参加のみっくに~。美味しそうにご飯をほおばってます!それにしてもアップすぎた><
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 翌日はこせがレポーターの活動として、木村さんに午前中取材の時間を取っていただきました。長くなったので、それは追って報告します。

 木村さん、実行委員会のみなさん、良い学びと気付きの機会をありがとうございました。第2回目以降にも期待しています!

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by michiyocafe | 2013-07-21 13:18 |
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